当時、子どももまだ小さく、家事もあるので、パートさんのほとんどが仕事が終わると速攻で帰宅していた。


ある日、夫に頼まれた用事で、帰りに寄り道をする事になった。

いつも帰りのバスで一緒になるM子さんが、バスに乗らず、くっついてきた。

「あなたも家事があって大変でしょう。帰らなくてもいいの?」と聞いたのだが、「いいの。私も主人に用事を頼まれて」と言う。

と言いながら、M子さんは自分の用事に行く事もなく、私について来た。

用事の内容まで知られたくなかったので、私は予定を変更するふりをした。

夫に質問する事があったわと言って、本当に夫に電話をかけて、M子さんには、そこでじゃあねと手を振って離れてもらおうとしてみた。

私が電話をかけ始め、じゃあねと手を振ると、すぐ横でM子さんもどこかに電話をかけ始めた。


電話の後に「予定が変わったので、急がなくちゃ。じゃあね」と言うと、やっと諦めたM子さん。

しかめた顔をし、M子さんはこんな事を言い出した。

「あなたがご主人に電話したから私も夫に電話したのよ。用事は無かったけど。」
「そしたら、夫が仕事中に用も無いのに電話するなって怒るのよ。どうしてくれるの?」
「あなたがご主人と仲良く電話なんかしてあてつけるからよ。」

私は、普段人に家庭の話はしていない、夫と仲良くしている風にしていない。

私に子どもがいる事は、知っている。

なのに
「子どもができないと悩んでるみたいだけど、私はまだ若いから子どもを産める可能性はある。でもあなたの年齢では難しいわよ。」

と捨てセリフみたいに言いながら去って行った。


誰の話?何を言っているのだろう。と唖然とした私。


M子さんは、また自分の妄想の世界に入ってしまっていた。
            IMG_3615[1]


 

     

スポンサーリンク