昨夜、急用で、人と待ち合わせをした。


待ち合わせ場所に早く着いたので、周辺を散策した。緑豊かな静かな住宅地。


近くに大学があり、学生達が歩いている。


夜になっても大学には人がいて、一人暮らしの学生達は時間を気にせず過ごし、晩御飯をコンビニで買ったりお店に行ったり、買い物袋を下げて歩いている。
中には友人と一緒に食べるのか、スーパーの袋を下げて仲良くお喋りしながら歩いていたり。


大学の周りや構内にある樹木と近所の定食屋の臭い、懐かしい喫茶店…学生街の香り。


ああ、懐かしいなあ、自分はここよりずっと離れた大学だったけど、ここと環境が似ているなあ。

サークルの仲間と夜遅くまで大学に残って学祭の準備をしたり、アパートで一緒にご飯食べたり。

喫茶店でお喋りしたりしたこと。

ふっとタイムスリップした。


自分の精神年齢は、成長できないままあの頃で止まっているかもしれない。


通り過ぎる学生達から見れば、ただのおばさんなのに、自分の子どもと変わらない若者が、同級生に見えてくる。


こんな雰囲気好きだなあ。昭和の香り。


楽しいばかりの学生生活では無かったけど、未熟だった自分にとって、自立心を鍛える事のできた時間だった。

そんな生活をさせてくれた親には感謝する。


まさか、こんな人生を娘が送るなんて当時は想像もしていなかっただろう。



あの時は、まだ夫とは離れていた。


過去に戻れるとしたら、あの時の自分に教えたい事が沢山ある。



夫と結婚するまでの期間は、思い出したくない。


思い出したくない自分があるなんて、悔しい。と頭に浮かんだが即打ち消した。せっかくの楽しい時間だ。

現実を忘れ、懐かしさに浸れた幸せな時間だった。