近所のトラブルメーカー

不自然な頼まれごと     の続き




その役員の方の電話の内容はこうだった。



「昨日、係の事でAさん(トラブルメーカーの1人)から電話があって、用事はすぐ終わったのだけどAさんが色々話し始めて参ったわ。それで、あなたに聞きたい事があるのだけど、Bさん(トラブルメーカーのもう1人)に、お隣のご主人が無職だと話した事ある?それと、留守だと言いながらじつは家にいて、居留守使ってるとかも言った?」


突然、突拍子も無い事を聞かれて戸惑った。


私「え?そうなの?私がそんな事人に話す訳がないですよ。お隣とは特に付き合いも無いし、個人情報を話す事はしたくないし、人の家の事に関心もありません。」と私は答えた。


役員「やっぱりね。Bさんは、お宅のお隣りの奥さんを妬んでいるみたいなのよ。それで、彼女が何かトラブルに巻き込まれる事を期待している感じがするのよ。裏で人と人をもめさせて楽しむところのある人みたい。昨日、お隣のご主人が無職だのあれこれあなたが噂しているとBさんから聞いたとAさんが言ったのよ。
あの2人、あなたとお隣をもめさすつもりじゃないかしら。」


私「うちとお隣は全くもめた事もないし、干渉しないし、良い関係だから、気にいらないわけね。」


役員「この前、Aさんが隣の奥さんに深刻な顔して話し込んでいるのを見たの。もしかしたら何か企んで、お隣の奥さんを悩ませようとしているんじゃないかと心配になったのよ。」


私「なるほど。それで、お隣が急にうちに来たわけね。私がお隣のデマを言い触らしているとあの2人が隣に伝えて、うちとお隣の関係をひっかきまわして、面白がろうとしているのね。おそらく、親切ぶって、(私に)気をつけなさいとか(私が)お宅を覗いているわよとか、言ったのでしょうね。」


役員「あの2人は、トラブルメーカーで有名だから、お隣も鵜呑みにはしないと思うわ。あなたの方が信用されてると思う。」


私「実は昨日、お隣の奥さんが、こんなことを言いにきて、ご主人の名刺まで渡されたの。それが原因だったのね。私がデマを流していると信じても信じなくても、さりげなく真実を話せば、私が訂正してくれると期待したんでしょうね。」


その手にのるものか。お隣だってそう思ったはずだ。
ご主人が無職だの、居留守だの、隣を覗いて勝手に妄想しているのはあの2人の方だ。



私は、その後、Aさん、Bさんが、色々私を自分の側に引き込み、利用しようとするのを感じた。
その度、きっぱりと断り、お隣さんの話題になっても相手にせず、お隣を守る事に徹した。


それでもしつこい2人。

お隣への執着が強くて、どうにか誰かともめさせようと策を練る。そして私のせいにしようと私に同意を求めてくる。


ついに私はBさんに言った。

「ああ、くっだらない。誰か知らないけど、お隣のデマを私が言いふらしているとか、お隣に言いつけたりしてる。私そんな事言ってないし、ほんと、迷惑だわ。お隣さんも可哀想だわ。こんな幼稚な事して、何が楽しいのかな。」

Bさんは、最初はおどおどしていたが、最後には開き直った。
「それ私の事かな?へへっ。Aさんが言ってた通りね。りんごさんは、こっちの言いなりにはならない人だったわって。」


私は「人の噂とか、個人情報流したり、迷惑だからやめてほしい。くだらないよ。」と念を押した。


役員の仕事が終わった後、Bさんには一度ばったり道で会った事はあったが、それ以来、この2人とはいっさい付き合いは無い。