人は見かけによらない~M君早く返して   続き


私の態度がそっけなくなったのを見ても、M君は何も気づいてない様に見えた。


それともわかっているけどとぼけているのか。


そんな2人の様子に気が付いた友人のI子が、私に聞いてきた。

「最近、M君を避けてるよね。喧嘩でもしたの?皆勝手な想像して噂しているわよ。」と。
すると他の女子も勝手な想像で私が悪いと決めつけ

「冷たくしてひどくない?M君可哀想だわ。どうせあなたの我儘でしょ。」
とまで言いだした。

「それ、M君が言ったの?」と聞くと「ううん、皆の想像よ。M君が悪い訳ないから」と言われた。

ここで、私はI子だけに事情を話した。1人理解してくれる人がいれば良かった。


話を聞いて驚いたI子はこんな事を言った。

「あなたとM君が出かけたその日の事だけど、次の日に彼が話していたわよ。”昨日は楽しかったよ。りんごちゃんが全部奢ってくれたんだよ!”って。
私、M君が女の子に全部お金だしてもらった事を嬉しそうに話すから、ちょっと驚いた。よっぽどりんごが強引にそうしたのかなと思ってた。だってどう考えても、M君が奢るならまだわかるけど、立場反対じゃない?」

は?奢った?違うだろうー!「財布忘れたから貸して!」って、あいつが言ったんだー!


という事実を再度説明し、I子にだけは信じてもらった。


「そんな人だったとはね。でもそれじゃあ、詐欺みたいなもんじゃない。これを許すとM君は益々調子に乗って、また誰か被害者がでるかもしれないわね。でも、お金の催促ってしにくいものよね。私がうまく言ってみるわ!」

とI子は言ってくれ、協力してくれることになった。