子どもの同級生のお宅で、2軒、ご主人が若くして亡くなられている。


1人は、上の子が中学生の時。
お酒が好きな方だったそうで、肝臓を壊し、肝炎から肝癌へと移行して亡くなられたのが40代後半だった。
もう一人は、下の子が中学生の時でやはり癌だった。亡くなった年齢も同じ位だった。

亡くなった時期は、何年か離れているが、偶然にも両方とも子供さんの数が多いお宅だった。
1人は5人、もう1人のお宅は4人おられた。

奥様は両方とも気丈な人達で、亡くなられるまで周りに内緒にしておられ、仕事もして、快活に学校のPTA活動もされており、まさかご主人がそんな状態だったなんて誰も気が付かなかった。
義実家の協力もあったのだろう。

両方ともお葬式に参列させてもらったが、皆に知られた事で気が抜けたのか、2人共、葬式後は色々看病の体験を話してくれるようになっていた。

●1人の奥様が、話してくれた中で印象に残った事がある。

「旦那さんが元気な時は、色々頭にくる事があって喧嘩ばかりしていたの。こんな人、もういない方がいい、別れてやる。っていつも思っていた。でも、いざ余命宣告されたら、とにかく生きてほしい。家族のままでいて。と毎日祈っていた。こんなに気持ちが変わるんだと思った。
皆、旦那さんの事嫌いになった時、あんな奴いなくなればいい!って思うでしょう。でもいざとなると違ったの。失った人にしかわからないと思う。」

「旦那さんを大事にしてあげてね」

と、しみじみと話してくれた。


とても元気そうだったご主人の病気が発覚して、余命宣告されるだけでもショックだっただろう。

子どもがこれからという時で、不安もあるし、その上、自分の仕事、子育て、旦那さんの介護も圧し掛かっていたのだ。

「最初はショックで目の前が真っ暗になったけど、子どもがいるし、私がしっかりしなきゃと思うしかなかった。旦那さんとの残された時間を一生懸命尽くそうと頑張った」という。


苦しみ、痛がり、衰弱していく旦那さんを見ていく事の辛さも想像を絶する。

相手を嫌い、喧嘩するのも、お互い元気な事が前提なんだなあ。

自分に置き換えて考えて見る。もし、夫がそうなったら私はどうするんだろう。