自分は、独身の時、生きる事に執着していなかったと思う。

「いつ事故や病気で命が無くなっても、運命だし、別に思い残す事はない」と思っていた。

自分の未来が想像できず、もしかしたら自分は長生きできないのかもと薄っすらと思っていた。

それは健康だったからだろう。
健康を失って初めてわかる有り難さと言われる様に、軽いいい加減な気持ちで生きていた。

子どもができたら、責任感が重くのしかかった
「これからは、長生きしないといけない。私の身体は私だけのものじゃないんだ。子どもの為にしっかり生きなければ!」と思ったのを覚えている。


叔母のトキ子さんが言っていた。
「この世は修行よ。人は修行をする為に生まれてくるのよ。楽しいだけの人生なんてない嫌な事だらけで当たり前なのよ。」

結婚する時、お祝いの言葉として誰もが言う「幸せになってね」の言葉。

結婚相手から言われる言葉「幸せにするよ」「幸せになろう」「君となら幸せな人生が送れると思った」などなど…

「幸せに」という言葉を簡単に口にする。結婚したら毎日バラ色の生活が待っていると錯覚してしまう。

幸せって何だろう。人それぞれにハードルの高さも価値観も違うから、色んなイメージがあるだろう。
形があるものでは無い。心で感じるもの。

失った時、初めて強烈に気が付くもの。心安らかに生きられること。かなと思う。

大きな災害にあったら、それまでの価値観が変わる。

私も少しだが変わった。

今日こんなに幸せでも、不幸でも、明日はどうなるかわからない。どんなに満ち足りていても、明日は全部無くなってしまうかもしれない。
逆にどんなに未来を悲観しても、いつラッキーな事が舞い込んでくるかもしれない。


10年前の自分を振り返ると、今の自分はもっと不幸になっていると思い込んでいた。あの頃はそう思っていた。

振り返ると何とかなっている。幸せとは言わないが、想像していたよりはずっと自分の心は平穏だった。

こんな事ならもっと気楽に楽観的に過ごしていたらよかったと思う。

慎重に計画的に生活していくのは良い事だが、心配しても今どうしようもないなら、考えない方が良い。もったいない。

結果が同じなら今を楽しく生きた方が良さそうだ