りんごの嘆き

人生の後半もだいぶ過ぎた主婦りんごの嘆き。これからは自分らしく生きる。最後は笑って終わりたい。

                             

おひとり様の友人から、ちょっとでいいから会いたいと連絡がきた。

早速、会って来た。

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話の内容が、彼女の知り合いの夫婦の事だった。

その夫婦は、以前旦那さんの浮気で離婚危機になったが、奥さんの方が旦那さんへの愛情があり、旦那さんは別れたかったようだが、浮気相手からふられてしまい、そのまま家庭に落ち着いた。

それ以来、奥さんのご主人への執着が強くなっていたそうだ。


そんな時、友人が友達と見てしまったそうだ。

知り合いのご主人が別の女性と買い物をしているところを。

友人の友達は、「また浮気しているんだわ。奥さんに教えなくちゃ。」と騒いでいたという。

友人は「こんなに堂々と買い物するのだから浮気ではないでしょ。仕事関係の人かもしれないし、買い物も、会社で使う物を買いにきたのかもしれないわよ。

想像で余計な事を言って、人んちの夫婦をもめさせてどうするのよ。もし浮気じゃなかったら大変よ。」と言って止めたらしい。

なのに、”他人の不幸は蜜の味” で、その友達がお節介な事をしてしまった。すぐに奥さんに連絡し、いかにも旦那さんが浮気しているのを見たと、大げさに話したらしかった。


疑われた旦那さんは、完全否定したが、前科がある。
奥さんは離婚したくはないので、信じるふりをしてそれ以上は問い詰めなかったが、内心旦那さんへの執着が益々強くなった。

ご主人が残業の日には、会社の近くでずっと見張っている奥さんの姿が目撃された。

あまりの執着に、ご主人はイラついた。

残業が続くと、ついには奥さんの親までもが興信所で調べ始めたという。

その上、勝手に奥さんはご主人の上司にまで相談し、本当に残業なのか、会社の女性と浮気しているのではないかとまで聞いていたのだった。

そこまでされたら、誰でも嫌になるだろう。旦那さんは、「離婚してくれ」と言いだした。

こうなったのは、お節介な友達のせい。

「だから言ったのに。余計な事を言うからよ。」と友人はお喋りな友達を怒った様だ。



                             

私はいわゆる男尊女卑の家庭で育った。


父親がワンマンで、母は言いなり。おかしな事も、子どもがどんなに困る事でも。

自分の考え、文句を一切言うなと言われて育った。母に。

今思えば子どもの人権なんて無かった。

弟は男だから自転車を買ってもらえる。私は女だから必要ないと言われた。
いつの時代の話か。当時から我が家だけ戦時中に生きている様だった。

経済的な理由なのかと思っていたが、弟はすぐに物を無くす性格で、自転車もすぐに盗難にあったり、壊したりして、何台か買い直してもらっていた。だからお金の問題では無い事はわかった。弟は怒られている事もなく、叱られるのはいつも私だった。

自転車がないと不便だった。
友達は当たり前に乗っている時代に、女だからいらないとか意味がわからなかった。

学校に通学するにもバスで乗り換えて遠回りした。
友達と自転車で遊びに行こうと誘われても断るしかなかった。
周りから自転車に乗れない事を馬鹿にされてきた。

初めて自転車に乗ったのは、家を出て大学に入った後だ。

大人になってから練習したので、今でも下手だ。

自分が親になった時、子どもにはそんな事は絶対しない、ありえないと思った。

せめて母が父を説得すればよいのに、我が身可愛さで、とばっちりが自分にこないように知らん顔だった。

父親の虐待を母親が止めない、見て見ぬふりをする事が問題になるが、わかる気がする。

もし、私が父親に虐待を受けていたら、母は自分を守る事が最優先で、子どもを犠牲にしただろう。

父と直接話せば簡単に許可してくれた事も、母は「私にとばっちりがくるから絶対お父さんと話すな」と父と子の会話を遮断していた。

父は単純で気が小さい。話せばわかる人だったかもしれない。

父は母に良く怒っていた。でもそれは正しいことだった。
母は、マナーが悪くて下品なところがあったから、私も嫌でたまらなかった。友達にも「あなたのお母さん言葉が汚いし、変ね。」とよく馬鹿にされていた。

だから父が母に注意する事は嬉しかった。

だが、母は黙ってきいているふりで、そのストレスを子どもに向けていた。
「お父さんはおかしい、怖い。だからあなたたちも口を聞いてはいけない。」と洗脳していた。

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もしかしたら、自転車も直接ほしいと言えば買ってくれたのではないかと思う。すべて母が止めていたのだ。
高校3年になると、父の方から、「好きな進路に行っていいんだよ」と声をかけてきた。
父は、私を自由にしてくれた。
母の話と父の考えは違っていた。

母は自分の思い通りに娘を利用するしか頭になかった。近くにおいて、自分のストレス発散に使うつもりが、計算が狂った。


不満そうな母。私は父に救われたと今も思っている。(差別された環境で育ったことは確かだが。)

もしかすると差別していたのは母の方だったのかもしれない。


今でも母は、「男の子が一番。長男さえいればいい」みたいな事を言うし、「娘は自分の都合良く使う為に産んだ」と口にする。
介護状態になったら娘にさせ、弟には遠慮するだろう。弟自身もそのつもりだろう。


実際私がやった事でも、世間には「息子がやってくれたのよ」と自慢し、「娘は何もしなかった事にしよう」と言っていた。もちろん私は抗議し、いつも母に怒っている。

男尊女卑の扱いを私にしながら、弟夫婦に対しては、女尊男卑だ。弟嫁がどんなに非常識でも、冷たくても何も言わず、弟と一緒にご機嫌うかがいをしている。


弟夫婦に多額のお小遣いをわたし、ペコペコする母。
弟嫁は、母の前で弟を罵倒し、私の方が上よと、なめんなよと強い態度で好きな事をしている。
父が救急車で運ばれても、遊びに行って帰らない。
我が子が入院しても、母に付き添いをさせ、自分は世話をしない。頭をさげたくないからと母に会わない。そんなお嫁さん。親を大事にしてくれるはずがない。それをわかっていても、ご機嫌をとり続けている両親。

私と弟では、両親の気の使い方が違い過ぎるのだ。


こんなとんちんかんな親だから、私も弟も親も配偶者に馬鹿にされるのだ。と私は勝手に思っている。母にも話した。母は、何も言えず黙っていた。




                             

義父が亡くなった。

施設に入っていたが、朝ベッドの中で亡くなっていたという。

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夫からメールで知らされた。それも葬式も終わり、数日過ぎた後で。ありえないだろう。

県外だし、自分が行けば家族は行かなくて良かったから教えなかったという。
いっさい連絡も何もしなくていいからという事だ。

まあ、それならそれで構わないが、親族にはどう説明したのだろう。


夫が私たちに連絡しなかった理由は想像ができる。嘘ばかり言って誤魔化しても私には通じない。


●家族の交通費、その他の費用を出したくない。
●自分だけこっそり頻繁に実家に帰って遊んでいたり、家族の事、特に私の事を嘘で固めて話している事、自分が家族を大事にしているという嘘がばれる。
●お金が無くて食べるのも苦労していると言い訳して生活費を出さない事が嘘だとばれる。
●親族には仕事をバリバリやって活躍している風に見栄を張っている。

嘘をつきすぎて、どこまでどう話しているのかわからなくなっていると思う。ちょっと話すと辻褄があわなかったり、ポロっと本音がでる。

だから、こんな大事な連絡もメールでポンと済ませるのだ。

私としては、お気楽で良いけれど、義兄嫁が気の毒になる。葬儀でバタバタした事だろう。

義兄嫁は結婚当初から姑と夫にいびられ、居場所がなく、苦労してきた。

近所にいながら、義実家とは行き来をしなくなっていた。
姑は、嫁同士も仲良くしないようにしむけた。私に義兄嫁の悪口を言い、「あの人と付き合わない様に」と言った。

義兄嫁は、姑にべったりの夫を嫌っていたので、自然と私とも疎遠になった。

夫の無責任さが露呈した時、私の事を姑の方から避け始めた。
たとえ息子が悪かろうが、嫁に謝るのは嫌だと。お金の事で相談されたら困るからと。


元々、姑は嫁や孫を避けていた。一番の理由は「孫に小遣いをやりたくない。孫たちのご飯作るのが面倒くさい。」からだった。

お金に執着しながら買い物依存症で、家の中は物であふれていた。

孫にもケチなのに浪費が凄かった。夫は母親は正しいと信じて真似をしているのだろう。

義両親は、世間には「長男嫁が孫を連れて来てくれない。冷たい」と嘘を言っていた。


こんな事をするから、嫁や孫たちから嫌われた。

寂しい老後は因果応報だったはずだが、最後まで誰かが悪いと文句を言っていたらしい。

夫には姑が乗り移っている気がする。義父(舅)は姑の言いなりだった。
夫に比べてずっと良い旦那さんでお父さんだったと思う。夫には義母ではなく、義父を真似してほしかった。

そうそう、私の実家に連絡すると「何て非常識な!失礼な!」と夫への両親の怒りが凄かった。私だけならともかく、私の親に対して失礼だという事だった。

私と接する時の舅はいつも優しかった。今頃天国で夫婦仲良く再会を喜んでいる事だろう。



                             

先日の続き


親孝行な息子さんが、まさかそんな辞め方をするとは誰も予想していなかった。

アルバイトも真面目にやって、親に負担をかけないように頑張って大学をでた良い子だった。

人を学歴で馬鹿にする子には見えなかった。
両親は高卒だし、特に教育パパ、ママではない。それどころか、借金だの離婚だの夫婦喧嘩が絶えず、子育てなんて後回しだった。

子どもをほったらかしでパチンコに行く事も多かった。

どうしてこんな環境でこんな良い子が育ったのだろうと言われていたほどだ。


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息子さんはひきこもり、ニート状態になった。一流企業に入った息子の給料をあてにしていた夫婦は落胆した。

自分達の生活も荒れているのに、息子まで帰ってきたらお荷物になると言い出した。

その雰囲気を察した息子さんは、荒れだした。

「お前らは、最初から俺なんかいない方が良かったんだろう!生まれた時からずっと俺のこと、邪魔だと思ってたんだろう!こうなったのはお前らのせいだ!許さない!」

と親に暴力をふるいだしたのだ。


両親の為に頑張ってきた良い子が、就職してからのストレスをきっかけに、それまでの長い我慢の蓄積が怒りになって爆発してしまったのだろうか。

子どもの時から、何もかも我慢してきたのは確かだろう。両親を自分のせいでもめさせないように、少しでも家庭が平和になるようにと。小さい胸に重い心を貯め続けてきたのだろう。


でもそれと、学歴で人を見下す事とは話が違うと思う。

それは何故だろうと不思議だった。

彼等を良く知る親族の人から詳しく聞くことができた。

「お父さんがあれではね。良い子もおかしくなるわ。

ずっとお父さんは職が安定せず、生活が苦しかったでしょ。自分のせいなのにいつも会社のせい、上司のせい、誰かのせいだと文句ばかり家で話しているのよ。

手に職もないし、大学もでていないし、あの年齢なら仕事を選んでいる場合じゃないのにね。

せっかく良い仕事を紹介してあげたのに、そこの女子社員を馬鹿にして辞めたのよ。若くても自分より先輩だし、仕事もできるのに、女性だというだけで、女のくせに自分より給料が高いだの、良い仕事を貰っているだの、いばっているだの、まあ馬鹿にしてるのよ。

あんな女どもより後輩で、給料が安いのはおかしいと言って辞めたのよ。プライドなんていうものではないわね。ただの妬み、負け惜しみよ。」


だと言う。こんな父親の愚痴をいつも聞いて育った息子さんは、内心嫌だったのではないか。

友人の家庭と比べて、文句ばかり言って仕事が続かないお父さん。パチンコ依存症で借金に追われる両親なんて、本音は嫌だったろう。

自分はこうはならないぞ、勉強して父親とは違う人生を歩むんだと思っていたのかもしれない。

彼は心を病み、働けなくなった。

息子をあてにしていた夫婦は、あてが外れたどころか息子の世話をする事になった訳だ。


息子さんは「こうなったのはお前らのせいだ!」とスイッチが入ると今も暴れるそうだ。

それでもこの両親は「何を言ってるんだ、子どもの頃の事なんて忘れたらよいのに。病院に入れてしまおう」と全く気にしない。彼の訴えを受け入れない。

勝手に息子がおかしい事を言いだしたとしか思わないようだ。


この家庭を見ていて、一歩間違えば我が家だってこうなりかねなかったと思った。
私は夫の与える子どもへの精神的な影響を心配してきた。

このお父さんよりも夫の方がもっと我儘で、冷酷な気がする。

別居していたから、子ども達が嫌な思いをする機会が少なかったのが救いだったかもしれない。

嫌な思いはしていても、それは「家族を捨てたいい加減な父親」という怒りで、日常に嫌な面を見たり、嫌な目にあったりするよりは、精神的に良かったと思う。


これまで怒りと不安な日々もあり、いまだに許せない気持ちはあるが、今はやっとそう思える。

親の何気ない言葉、考え、振る舞いは、子どもに影響を与え、それがいつ大きな反動となって表れるかわからない。我が家ももまだまだ気をつけていこう。明るい、笑顔の日々を過ごそう。




                             

昨日の続き


他にも、似た様なケースを知っている。

ある知り合いのお宅は、夫婦のもめ事が多く、経済的にも苦しくいつもゴタゴタしている家庭だった。

そんな落ち着かない環境の中、息子さんは、奨学金とアルバイトで親に経済的負担をかけずに大学に行った。
成績優秀で一流大学を首席で卒業し、一流企業に就職した。
親孝行な息子だとその夫婦は自慢し、

「もう老後は安心、息子を頼れる。家も建ててもらおう」などと、まだ入社したての息子さんの給料をあてにした。
「それはまだ早いでしょ。彼の人生なのに」と周りは息子さんに同情気味だった。

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結局、この息子さんも1年で退職してしまった。

理由は「上司が僕よりレベルの低い大学卒で、頭悪い。僕の考えが正しいのに聞き入れない。馬鹿な上司の言う事を聞くのが苦痛だ。」という事だった。


実際は、何があったかはわからないが、上司と相性が悪かったのは確かな様だ。


「自分の方が、先輩より上」こういう事を言う人は結構いる気がする。

「自分より上司が学歴低い」という理由だけで。

うちの夫も言う。頭良い訳でもなく、一流大学もでていないのにそんな事をいう。
勘違いして、恥かしいことだ。それでトラブルを起こして転職の連続。

夫は頭は良くないが、辞める理由は彼等と同じだ。


異常なパワハラやセクハラとか過重労働とか、給料が嘘だったとか、企業側に責任のある場合なら理解できるが、「自分より学歴が低い人の指示をうけたくない」という発想はどこからくるのだろう。


市役所に勤めているママ友が、鬱病になり休職した。


その理由を聞いて驚いた。

「新入社員から軽蔑され、一切指示を聞いてもらえない。自信をなくした。」と言うのだ。

新入社員に、資料を作る様に指示したが、無視されたという。
なぜやらないのかと問いただすと、謝る訳でもなく「あんたがやればいいじゃん。何でこんな仕事させるの?」と言い返してくるのだという。

大学でたばかりの若い人が、40代のベテラン上司に対してそんな口をきいてくるとは驚きだ。

「僕たちあんたたちより良い大学でてるんだから、僕たちの方がレベルは上ですよ」という事らしい。


その新入社員らは、県外の一流大学卒で、学歴と成績でおそらくスムーズに採用されたのだろう、人物より学歴を優先して選ばれたのかもしれない。
それとも、面接では、真面目で謙虚な態度をとって、面接官も見抜けなかったのだろうか。


こういう新入社員は1人ではなく、何人かいたそうだ。

ママ友は、馬鹿にされたショックと自信喪失で、鬱になってしまった。


全員がそうではないだろうが、こんな人たちが公務員であり、地域の人の為に本気で貢献するのだろうかと疑いたくなる話だった。

上に書いた息子さんのその後は、次回に……





                             

就活の時期だ。ニュースなどで目にする事が多くなった。


古い自分の時を思い出しても、内定が取れるまでの精神的な苦労は想像できるし、必死で就活している学生さんを見る度、応援したくなる。


電通の事件の様に、せっかく希望の企業に入ってもパワハラを受けたり、過労死されたらたまったものじゃない。

教師の労働環境にしてもそうだ。
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知り合いの息子さんが、財務省に入って、良かったね、凄いねと言っていたら、時期はちょうどあの森友事件の真っただ中。


翌年辞めて帰って来たそうだ。疲労困憊して。

内定貰うまでのあの必死な努力と気持ちを考えると、内定を貰っても結果がこうなるなんて。と空しくなる。そういう早期退職する新入社員は多い。


やり直すなら早くが良い。そう思ってのことだろう。それで良いと思う。

命を守る事が一番だから。

我慢できることと、できない事の見極めは難しいと思う。

自分ではまだいける、もう少しだけ頑張ろうと無理しているうちに、心を病み体調を崩し、気がついたら取返しのつかないところまで来ていたとならない様に、誰かが見守ってあげないといけない。


誰かにSOSをだせるなら、どんどん出して、守ってもらえたらいいと思う。そこでストップをかけてあげる人がいれば良いと思う。

反対に~採用する企業側の立場で考えて見よう。

最近は、成績よりも人物重視で採用する傾向が強い様だ。

書類審査で、最近は成績証明書をださなくてよくなったとか(自分が知らなかっただけ?)、良い傾向だなと思った。

面接重視になっている。演技や嘘でかためても、すぐに見抜かれるはずだ。
成績や学歴より人物重視というのは納得できる。

知り合いの娘さんで、入社してから、過労やパワハラではなく、自分の起こしたトラブルで辞めてしまった人がいた。

どんなトラブルかというと……

有名な大学卒の成績優秀な娘さんは、地元の県庁の採用試験に合格した。

新入社員として研修中の出来事だ。

(誰でも通る道の)裏方の仕事をやらされた。雑用だ。誰かがやらなきゃいけないこと。それも大事な仕事。

それをやらされた娘さんは、怒りを覚え、親に愚痴ったそうだ。

「この優秀な私が何であんなくだらない仕事をしないといけないのだ!」と。

母親は職場に行き、上司を呼び出し文句を言ったという。

「なぜ雑用をうちの娘にやらせるんですか!娘はそんな仕事をやる為に大学に行ったのではありません!多額の学費を払ったのにこんな目にあうなんて、納得いきません。娘にはもっとレベルの高い仕事をさせてください!」
と、上司に説教をしたらしいのだ。


普通の子どもなら、家で愚痴った話をそのまま親が上司に文句言ったりしたら、「そんな事しないで!会社に居づらくなってしまう」と恥ずかしくて止めるだろう。


ところが、娘さんは勝ち誇った様子で、そのまま職場で偉そうな態度をしていたそうだ。

結局はその後しばらくして辞めてしまったらしいが。この子を採用した人事担当者は、自分を責めたのだろうか。

おそらくこの頃は、まだ成績や学歴重視だったと思う。
書類上は、一流大学卒、成績優秀、親は公務員(最近は家庭の事も調べない)という文句のつけようのない条件であった為、面接も普通に真面目に話しただろうし、見抜くのは困難だったろう。


成績さえ良ければ全て良し。人より偉いのだ。という間違った価値観の親はまだまだ多い。


「受験科目じゃないから、家庭科、美術、音楽などはどうでもいいのよ」と言うママさんもいた。

そういう考えで育てられた子どもさんは気の毒だ。何の為に学ぶのか。生きる為だろう。心豊かに。

この話はまだ続きます。





                             

続き


娘さんは、しばらくは引越さず、ご主人のマンションに住み続ける事になった。

その土地で仕事を探す事にしたらしい。


それだけでも、ご主人と副社長の行動にブレーキがかかるのではとMさんは期待していた。


会社の中の情報は入らず、ホームページやご主人のブログしか様子がわからない。


次第に、Mさんも会社に手伝いに行く回数も減ってきた。


ご主人の態度が変わらず、定期的に帰宅し、送金もあるのでとりあえず安心はしていた。

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それから1年後、副社長は社長になった。ご主人は会長に。


実質的には彼女の会社になったようなものだった。


本当は、娘さんに後を継がしたいと考えていた様だったが、娘さんがすぐに辞めてしまった為結局愛人に渡した形になった。


ご主人は、責任が軽くなり、仕事も彼女に任せた事で楽になったと喜んでいたという。


「もうあの会社はいらないよ。自分に何かあったら彼女にあげてもいいと思っている。」と周りに話していたらしい。

経営は楽ではなく、何とかここまでやってきたという事なのだろうか。もう肩の荷をおろしたいと思ったようだ。
本当の理由は、「結婚はできない。関係はいつでも切ってもいい。慰謝料代わりに社長にする」という条件で社長の座を譲ったようだ。

高齢になってきたご主人は、若い彼女の相手がしんどくなってきた様子。

老後はゆっくり自宅ですごしたいと思い始めたのだろうか。


会社を渡していつでも、自由にのんびり過ごせるように手をうったのだろう。


何て勝手な羨ましい?話だろうか。それで良いと彼女も自分で決めた人生なら、他人がとやかく言えないが、裏ぎられ続けたMさんは気の毒だ。

Mさんも、会社に利益があれば配当がくるし、夫が会長としての報酬もあるのなら、それでいいと思うしかなかった。

Mさんは、DVで苦しんだ事を思い出し、老後、ずっと夫の世話をさせられるのは嫌だった。

今更帰って来なくていい。介護状態になってもずっと彼女に世話してもらえばいいのに、と願っていた。





                             

続き


会社が忙しい時期には、Mさんも手伝いに行った。娘さんの様子も見がてらだったが、驚くことに例の件以来、副社長の母親も我物顔で手伝いに来ていた。


副社長とその母親が、大きな態度で振る舞い、社長と娘と奥さんは、遠慮がちにしていた。まるで副社長が社長であるかの様だった。

Mさんは、従業員に気を使わせないよう、これまでも気を使い、謙虚な態度をとり裏方の仕事を手伝っていた。それを良いことに、副社長親子はふんぞり返っていた。

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そんなある日、副社長が誰かに電話をしていた。そしてこんな事を口走っていた。

「今、臨時のパートを使っているのですよ。若い子とと老人ですよ。若い方は頭が足りなくて、老人はとろくて役に立たないのですが、うちの会社はそんな人でも雇ってあげる、いい会社なんです。」

誰が聞いても、これはMさん親子の事を悪く言っているのだとわかった。臨時のパートなど雇ってはいないし、二人というならMさん親子しかいなかった。

何てひどい事を言うのだろうか。従業員は聞いていないふりをした。

社員の1人が、社長にその話をした。奥さんと娘さんをそんな風に言われれば、社長だって副社長の本性に愛想がつくのではと期待した。

すると意外に冷静で「わかった。副社長に聞いておく。」とだけ言われたそうだ。


社長は副社長が嫉妬でそんな事を言うのだろうと、わかっていた。

そこまで自分に執着される事は、社長にとっては、むしろ気持ち良い事だったのかもしれない。

彼女に注意したところで「奥さんといつ別れるの。私は子どもまで諦めさせられたのよ。奥さんと娘に全てばらしましょうか」と言われてしまい、何も言えなかったのだ。

社長は、仕事面でも、私生活でも愛人に頼りすぎており、もう縁をきれない状況になっていた。


結局、「あの電話の内容は、うちの事では無くて他の人の話をしたらしいよ。誤解だよ。副社長は娘にも優しくしているだろう。」と社員は誤魔化されて終わった。


裏表の激しい副社長は、実は、Mさんの娘に裏で陰湿な嫌がらせを続けていた。

わざと仕事でミスをするように仕込んだり、教えて無い事を「それ何回も教えましたよね?」と責めたりした。

守ろうとする社員に対しては、辞めるように働きかけ、給料を下げ、無視をし、自分に抵抗する人は徹底して排除しようと動き出した。


結果、娘さんは「会社を辞めたい」と言い出し、社長はそれを受け入れた。副社長が自分との関係をばらす恐怖もあり、それが良いと判断した。


古くから貢献してきた社員たちも、全員排除された。電話をくれたあの社員も辞めてしまった。


Mさんは、協力してくれる社員を失い、会社の様子がわからなくなってしまった。残った従業員は副社長に媚び、気に入られた人ばかりになっていた。



                             

Mさんの話の続き


Mさんの娘さんは、張り切ってお父さんの会社で仕事を始めた。


住むところもお父さんのマンション。


まだ若い娘さんは、社内では可愛がられる存在になった。お父さんである社長に気を使ってではなく、娘さんの素直な性格が好かれた様だ。

面白くないのが副社長。予想通りだ。


皆の前では、優しい良い上司として振る舞っている。

だが、裏では「あの子はのろまで、頭が弱い。あれではどこで働いても通用しないわ。可哀想だから雇ってあげてるだけ」などと、外部の顧客などに言いふらしていたという。


その表裏の違いに、恐怖を感じる社員や親密な顧客は、彼女に逆らえなくなる。嫌われると何をされるかわからないからだ。

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社長は娘可愛さに、追い出すどころか一緒にいられる事が嬉しそうだったとか。

それにしても、ずるい父親である。
自分だけいいとこどりだ。
彼女も家族も、両方自分の都合よくそばに置く。奥さんも彼女も幸せとは言えない。一番悪いのはMさんのご主人。

いずれ娘さんも、父親と副社長の関係に気が付くだろう。

副社長が故意に娘に2人の関係を知らせる様な行動をするのでは。と周りは心配していた。

Mさんも、それは覚悟の上だった。
もう娘は大人だし、自分が話すより娘が自分で気が付き、父親に自分の気持ちを訴えることもいいかもしれないと考えて居た。

本当は、子どもたちに知らせず、妻である自分が夫を説得してどうにかしたいところ。
でも、DV体質の夫が妻の言い分なんて聞くわけがない。

子どもの力をあてにするのは母親としてどうかと思ったが、その時のMさんは、娘に頼るしか無かった。

その上、もし自分に何かがあった時、子ども達が何も知らないままだと困る。

家庭を守る為にはやむを得ないと覚悟していた。

娘が、父親と目の前にいる会社の上司の関係を知る事は衝撃だろう。傷つくだろう。

副社長が、母親と一緒に一生ご主人に付きまとうという恐怖がある以上は、仕方がないと思っていたという。




                             

中学校の入学式があったらしく、真新しい、大き目の制服を着て歩いている新中学生たちが歩いている。


笑顔で友達と歩いている姿を見て、これから色んな事があるんだろうな、頑張ってねと心の中でエールを贈る。親御さん達も、嬉しい反面、不安な事だと思う。
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我が子の時を思い出す。そうだったな、ああだったなと。


道を歩く新入生の子ども達の顔は明るく、楽しそうだ。

我が子もそうだったな。色々あったが、卒業する時には良い学校生活だったと思えた。
と、懐かしくしみじみ思い出していた~が、当時の夫の事を思い出して一気に胸が苦しく不快になった。


そうだった。子どもの入学式の度に、嫌がらせをされていた。

親なら、励ましの言葉や明るい言葉をかけたり、ここぞとばかりに子どもの為に張り切る事だろう。


夫は逆だ。入学準備のお金をださない。制服代などの金がかかると自分の生活が苦しくなると嫌味を言い、あげくは破産してやるだの、仕事を辞めるかもだのと、入学式の最中にわざとメールしてきた。


子どもに嫉妬するのか。

外面は違う。
自分がきちんと育てて、お金もだして、立派な父親のようにふるまう。別居しているから嘘はつき放題。
自分の親族にも、さも良い親かの様な嘘をつく。お祝いを貰ってもこちらには教えず、自分でとってしまう。


夫の言動をつきつめていくと
「家族が生きているのが悪い。生きているから自分が迷惑を受けている」ということになる。
そう言われている気になる。

そこを私に突かれると、あわてて言い訳をする。


結局「別居は何の為にした?生活が苦しいならやめたら」と言われるから、そう言われない様、いつも言い訳を考えて居る。


楽しい思い出も、全て夫にぶち壊されてきた。

つまり、自分のいない所で、家族が楽しい事が嫌なのだ。不幸であってほしいのだ。

不幸であればあるほど、自分の価値があがると思い込む。真逆なのに。


「不幸にする為の結婚だったね。幸せにするから結婚してと強引に言ったのは、大嘘だったね」と言われるのが、一番嫌だろう。

何を文句いったところで、認めないのはわかっている。普通じゃない人間だから。


もしかしたら、子どもの結婚式にも来ない気がする。お金を使いたくないとか言い出して。

相手の親への子どもの立場も一切考えず、もし、ちゃんとしてくれと頼んだら、また「破産していいならいう事聞こう」とか言いそうだ。


そのくせ、「いやあ、ここまで育てるのは苦労しましたよ」などと人に言うのだ。


子どもに会いたいとか、子どもの為に頑張ると思わない夫が信じられない。やはり、虐待する側の人間と同類なのだろうか。

本人は、「僕はこんなに子どもの為に頑張って苦労しているのに、作り話をするな」と言う。
だからやっぱり、この人は普通では無いと確信するのだ。

虐待する親は、躾けだと、それが愛情だと言う。それと同じ構造だと思う。

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